リクルートフォトスタジオは今夏から本店と下北沢店の2店舗体制となりました。
就活を控えた新卒の方、転職を控えた社会人の方、それぞれが様々な思いでいらっしゃると思います。
私どもが、考えている証明写真は、「お客様の良い表情をありのままに引き出して、良い印象を採用側に伝えたい」ただ、それだけなんです。
リクルートフォトスタジオは、他の多くの就活写真スタジオと一線を画す大きな違いがあります。
それは、大卒で、大手企業や外資系企業勤務経験もあり、採用も経験した私が監修して、私自身も現役のカメラマンとして現場に出ていることです。
他のスタジオは、いろいろな経験のカメラマンもいるとは思いますが、会社勤めを知らないカメラマンがほとんどだと思います。
語弊があるかもしれませんが、カメラマンの多くはフリーターです。
そのような方々が、大手上場企業の役員面接で、学生のどのようなところを見ている確率が高いのかは、知る由もないでしょう。言ってしまえば、どのように証明写真が企業で使われているのか、どのような見方を企業側がしているのか、知らないはずです。
そこで、当てずっぽうで「こうするといいですよ」なんて、私だったらお客様を前にして、そんななことは言えません。
多くの人は、心をかけてあげないと、こちら側に心を開いたり、本来の表情を出してくれないんですよ。
殻をかぶったままになってしまう。それじゃあ、いい表情になりませんよ。
だから、私は限られた時間のなかで、大学生活のことでも、故郷のことでもお尋ねしながら、その被写体はどんな人なのかということを知るためにコミュニケーションをとりながら撮影しています。
ぱっと、初対面で10秒ほど見て感じる印象って、本当に大切なんです。
私は、スタジオにいらっしゃるお客様を、ご来店のときの雰囲気についてよく観察しています。
人にはそれぞれ、性格や、その時の感情や、それまでの生い立ちで培った何かが、必ず表情や仕草で雰囲気を形づくります。
一見、ちょっとつっけんどんな人でも、ちょっと話し出すと、笑みがこぼれて心を開いてくれたり、第一印象だけでは判断していけないことも知っています。
でもね、写真は動きませんし、何度も参照するものですから、いいときの表情をできるだけ捉えたいと思ってるんです。
ヘアメイクも、プロのヘアメイク担当が、同じ髪型でも、お客様にあったアドバイスや、お客様自身がメイクをされる際のアドバイスも伝えるようにしています。
時には、写真に限らず、身だしなみのこととか「その身だしなみでは本番では厳しいと思います。もう少し、こうした方がいいと思いますよ」と具体的に申し上げることもあります。
お客様には失礼だったり、嫌に思われてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、どうしても、お客様のためを思うと、言っておかないとだめだなと思って言ってしまいます。
私も子供がいますから、我が子ではなくても、そう見えてしまい、お客様にはどうしても少しでも目標に近づいてもらいたいと思ってしまうんです。
このような考えを私をはじめスタッフも共有しています。
就活は学歴だけではないのですが、それでも、難関大学出身や、そうでなくてもお話をしていて地頭がいいなって思う人たちが、このスタジオは年々多くなってきていると肌で感じています。
それゆえに、内定のご連絡を頂く際も、ご希望の企業だと安心してしまいます。
思えば、このスタジオは、10年ほど前に6畳一間のアパートの一室で始まりました。
私がアトリエとして借りていたごくごく普通のアパートでした。
ある時、全日空のCAさんたちが主催する大学向けのセミナーで、証明写真の講師として参加した前後から、次々と撮影の依頼がくるようになったのです。
6畳一間のアパートで、お嬢さんを連れた親御さんだったり、多くの学生さんを撮影していたのですが、さすがにアパートでの撮影が難しくなり、2度の店舗移転を経て、現在にいたります。
ご父兄様のご紹介、企業の人事部からのご紹介、大学や高校の同級生、アルバイト先の先輩からのご紹介と現在、たくさんのお客様にご来店いただいておりますが、大規模スタジオではありません。それゆえの、良さもあると思います。
都心の大きなスタジオのように、一日何百人も訪れ、ベルトコンベアを流れるかのような撮影ではないため、ある程度のお時間を取りながら撮影しておりますこと、ご承知おきください。
(写真であればなんでもいいや、という方は、都心の就活スタジオに行かれた方が、さっと撮影してくれますよ)
リクルートフォトスタジオ
チーフフォトグラファー 星名 淳
〔略歴〕
小学3年生でカメラを持つ。
早稲田大学卒業後、一部上場企業や外資系企業、通信会社にて勤務の傍ら、撮影を続ける。
その後、撮影の仕事に専念し、現在は一般のお客様向けの撮影のほか、広告撮影の第一線で活躍中。
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