リクルートフォトスタジオは、本店と下北沢店の2店舗で運営しております。
ご予約の際にはお間違えの無いようにご注意ください。
また、ご予約予定場合は、可能な限りWeb予約でお願いします。（この時期スタッフが撮影にかかりきりのため、撮影を中断してすぐお電話に出られない場合もございます）
皆様、こんにちは。
リクルートフォトスタジオ撮影担当です。
横浜桐蔭大学、東京大学、東洋大学、立正大学、上智大学、青山学院大学、日本獣医生命科学大学、群馬大学、法政大学、中央大学、専修大学、日本女子大学、早稲田大学、東京工業大学、白百合女子大学、成城大学、慶應義塾大学、東京理科大学、東京農工大学、戸板女子短期大学、東京都市大学、上智短期大学他、各種専門学校の方、転職活動のお客様、お疲れさまでした。
あっという間に、4月となってしまいました。お陰様で3月のスタジオは大変忙しく、例年より早い開花の桜も、筆者はまだ見ておりません。
新卒予定の方は、選考が進み始めている方も多くいらっしゃると思います。
例年と違うのは、「コロナ禍」が続いている中での就活で、皆様、就活に関する情報も何を信じたらよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
通常であれば、通学によって、学内でご友人との会話の中で、ふとしたところから就活の大切な情報を得たりするのですが、人と接する機会が限られてしまえば、確かな情報も得にくくなるのではと筆者は考えております。
学生の皆様、スマホ世代ですので、やりとりもLINEで、わからないことはYouTubeやネット検索で調べたりすることも多いと思いますが、インターネットの情報が100％確実だという保証はどこにもありません。
お友達との会話を通してだったり、ご家族・ご両親の経験を通してであったり、身近な人からの情報のほうが有用だったりすることも多いのではないでしょうか。
リクルートフォトスタジオへご来店いただくお客様は、お友達からのご紹介でのご来店が多いのですが、それも当スタジオで撮影されたご友人の写真を見て、ご来店される方なのです。
百聞は一見に如かずという昔の諺どおり、自分の目で直接見たり、聞いたり、足を運んだりした方が、確実だと思います。
さて、本日の本題です。
「証明写真ってそんなに大事なんですか？」
この質問は、本選考が始まる前の不安でしかたないお客様や、本選考が開始されてなかなか内々定が出ないお客様からよく尋ねられる質問です。
また、先日は某ＴＶ局からの取材の問い合わせがあったのですが、同じようなことを質問されました。
結論から申し上げますと、就職活動の採用過程において、証明写真はとても重要です。
重要ですと言ってしまうことは簡単だと思いますが、それには理由があるんです。
その理由をご説明いたします。
この話題は、何度となくこのブログでお話しているのですが、もう一度、要点をまとめてみました。
【証明写真が日本の採用過程において大切な理由】
（理由１）重要でないのであれば、そもそも提出する必要ないはず。提出するのは、選考上必要だから。
そもそも相手先の企業が必要であるからこそ、提出するわけです。
しかし、これは日本特有です。外国においては、履歴書に証明写真なんて必要ない場合がほとんどです。
これを良いのか悪いのかをいう視点ではなく、文化の違いもあるのではと筆者は考えています。
それではなぜ日本では履歴書に証明写真が必要なのでしょうか。
どんな企業でも、採用選考において重視するのは、応募者の能力、主体性・チャレンジ精神・誠実性・協調性などその人が得ている性質はもちろん、その企業への志望度や、貢献できる理由などがとても大切です。
しかし、それらはしっかりしていても、身だしなみや見た目がだらしなく見えていたらどうでしょうか？
実際には、中身もしっかりしている人は、人にどう見られているかを意識している人が多いように感じます。しかし、面接で、その人全体の印象が伝わるものですが、書類では文字表現という限られた情報でしか相手に伝わりません。
しっかりとした志望動機や、自己PRが書かれていても、証明写真にうつる襟元はよれていてネクタイもきちんと結ばれておらず、やる気を感じさせないお顔だったら、あなたが採用側だったらどう思いますか？
仮に、書類上での得点が同じ優秀な2名の方がいたとします。一人はきちんと写真館で撮影をし身だしなみも爽やかできりっとした写真の人、もうひとりは画像も暗くボケていて表情もはっきりしない写真の人。
書類上でも面接上でも、甲乙つけがたい2名がいたら、どちらが採用される確率は高いでしょうか？ 答えは言わなくてもわかるはずです。
見た目重視の傾向は、日本人に顕著なのかは知りませんが、「りんご」の販売ひとつにとっても同様のことがいえると思います。
同じ味のリンゴでも、色むらの少ないリンゴと、色むらのあるリンゴでは、商品価値が違ってきます。おそらく、同じスーパーに並べても両方のリンゴが同じ価格なら、スーパーのお客様は色むらのないリンゴを選ぶでしょう。
（理由２）顔つきは多かれ少なかれ、人の心持が反映されるから
自信ややる気があるときは人の顔はしっかりとした雰囲気が現れます。不安であったり悲しかったりすれば、少なからずともそれが表情に出ます。
例えば、公の場に慣れているであろう政治家であっても芸能人であっても、普段はいきいきしていても、不祥事が起きたりすると顔つきはガラッと変わります。
（理由３）職種や企業によっては、「顔」も選考ポイントに影響しているから
「美」を売りにしている商品を扱っていたり、接客に視覚を重視している職種や企業は、顔やスタイルも選考ポイントに入っている企業もあります。
考えなくてもよくわかるのは、客室乗務員やアナウンサー、美容部員など。バストアップの写真の他に、全身写真を選考書類として提出しなければなりません。
また、警備会社の職種によっては、昇進試験の際に、男性でも全身写真を提出する企業もあります。警備は、危険抑止のために警備に携わる人物の体格や風貌を重視していると思われます。
（理由４）視覚的に識別できる写真は、参照性に優れているから
証明写真の用途は、大きくわけて2通りです。ひとつは、「本人確認」。目の前にいる人が、書類上の本人と識別するためのもの。英語で証明写真は、ID Photoと言いますが、まさしくindentifyするための役割です。
もうひとつは「参照」するための用途。これは、面接する前や後で、書類上の人の名前を顔と参照させたり、学歴や職歴、自己PRなどと一緒に記録して、視覚的な参照性を高めるための役割です。
この参照するという用途は、新卒に限ったことではなく、就職後の人事システム上でも人事情報のなかで「顔写真」として記録している場合があります。
参照性を高めて、他の書類上の項目と照らして、その人の全体の印象をかたちづくる視覚的に重要な要素が、証明写真なのです。
（理由５）採用する側や、採用を仲介する側の社内的な事情で、証明写真の良否が判断されることがあるから
スタジオにいらっしゃるお客様のなかで、新卒予定の方でよくあるのが、「選考中に人事から証明写真を撮り直してくるように言われた」というケース。
これはなぜかというと、人事部門が書類選考で通過させても、部門面接に進める際に、証明写真がだらしなく写っていたりすると、社内的な説得が難しくなることもあるからです。
「どうして人事は、こんなだらしない雰囲気の人を通過させているんだ」と面接前に社内でも、人事の評判が落ちてしまいます。人事部門は会社では、採用窓口ですから、社内的な立場もあるのでしょう。
また、転職の方は、「エージェントの担当から、この写真はだめだから、撮り直して来てください」というケース。これも、職務のスキルは素晴らしくても、企業に仲介する際にだらしないイメージの写真は、転職エージェントのクライアントが見たら実際よりも評価が低くなる可能性があります。
そうなれば、エージェントさんの立場からすれば、成約するはずの案件も、写真の写り方ひとつで、成約できなくなる確率が上がるわけです。
実は、選考の過程では、まず最初に書類で確認するわけです。そこで印象をつかむのは、視覚的な写真の効果が非常に高いというのは、想像するにも難しくないと思います。
「証明写真って選考でどれほど重要なんですか？」という質問がどうしてでてくるのか。この質問の真意を考えたとき、次のことが考えられます。
・証明写真は、それほど選考には影響しないのだから、普通に顔が写っていれば大丈夫
でも、もしそうだとしたら、他の提出書類も同じように考えられませんか？
たとえば・・・「学生時代に力を入れたこと」（ガクチカ）は、選考をするうえでそんなに重要なんですか？
直接、仕事とは関係ないかもしれないけれども、その人が生活をするなかで、どのような興味でどのように取り組み、何を得てきたのかを判断したいからこそ、企業はそういった質問を投げかけるのです。
率直に考えてみてください。もしあなたが新卒を採用する側だったら、写真は絶対に必要ないと思いますか？ないよりは、あった方が有用だとは思いませんか？
いかがでしたか？
書類でも、証明写真でも、応募先に提出する際は、ベストを尽くすべきではないでしょうか？
次回は、【就職活動においてベストな証明写真とは】ということで、お話したく思います。
皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。
