前回から、しばらく時間が経ってしまいました。就職活動中の皆様、お元気ですか？
もう季節は10月になったにもかかわらず、先日まで気温30℃近くの夏日ということで、体調管理も大変な時代です。
9月、10月は、新卒の方は秋のインターンシップに向けて撮影に来られる学部3年生や大学院生はもちろん、内定か決まって入社する社員証用に撮影に来られる4年生の方もいらっしゃいます。
また、この時期はご転職の方も多くなる時期で、年齢も30代～60代まで、女性も男性も多くいらっしゃっています。新卒向けのチェーン店の就活写真スタジオは、カメラマンも若い方が多かったりするようですが、当店のカメラマンは年齢も高め？のため、そういう意味では落ち着いて撮影できた！というお言葉をこれまでちらほらと聞いています。
さて、本日は前回の話題の続き、
新卒 の 証明写真 と 転職 の 証明写真 はここが違う！【 既卒 ・ 社会人 篇】
として、既卒・社会人の方が気にされていること、心配されていることなどをピックアップして解説します。
(1) 証明写真なんてどうしたらいいのか、まったくわかりません！
このことを不安に思われている方、社会人で転職をしようとしている人だったら、多かれ少なかれ一度は少しでも感じたことがあるのではないでしょうか？
そもそも証明写真というものを、普段から撮影する機会がありません。あったとしても、運転免許証やパスポートの更新くらいです。
しかも、「転職」という一大イベントということにでもなれば、どのようにしたらよいのか立ち止まって考えてしまう人も多いようです。
免許証やパスポート写真は、目的はただひとつ「本人確認」のための証明写真ですが、転職用の写真は少し意味合いが違ってきます。つまり、その人の持つ「印象」「雰囲気」を表現して、相手先の企業に印象良く感じていただく写真である必要があります。
醸し出す雰囲気はお客様によって異なるでしょう。これまで管理職で実績を上げてきた人は、その風格や安心感といった重厚なイメージもポイントになるでしょうし、接客一筋でサービス業に携わってこられた方は、笑顔のなかにも凛々しい表情がポイントになるかもしれません。
本店ではほとんどの場合、筆者が撮影を担当しますので、そのあたりは撮影時にお話しながら、ご相談しながら進めていければと思っています。
(2) 服装・みだしなみはどうしたらよいのでしょうか？
服装に関しては、特殊な職業でなければ、男性も女性もスーツが基本です。
男性もなんらかの事情がないのであれば、ネクタイをしておくべきでしょう。ネクタイで悩んでいらっしゃる方は、悩んでいるネクタイを2種類ほどお持ちください（ネクタイをたくさん持っていらっしゃる方もいますが、事前に2，3本に絞っていただけると助かります）
悩んでいる2、3本のネクタイを胸に当ててみて、テスト撮影をして、一緒に見てから決めて撮影をします。ネクタイを鏡越しで見るのと、写真で見るのとでは、イメージが変わってきます。
ですから、筆者はネクタイで悩んでいるお客様がいらっしゃる場合は、実際に写真にしてみて、お客様と一緒に見て決めさせていただいております。そうしましたら、安心ですよね？
女性の場合は、必ずしも襟付きの白いシャツでなくても良いと思います。襟なしのブラウスをお召しになる女性も多いです。
ノーカラーのシャツの場合はその雰囲気でも、キャリアを演出できます。逆にいえば、新卒の女子は、ほぼ衿付きのシャツで証明写真を撮影するからです。
ピアスやネックレスに関しては、シンプルで小ぶりなものは許容範囲だと思いますが、心配であれば外した方が無難でしょう。
(3) ボックス型の写真機で撮影したら、顔のシミ・しわがひどくて、なんとかなりませんか？
男性も、女性も、スタジオでメイク担当のメイクアップを頼んでいただけるとベストです。
お客様の中にはレタッチだけでなんとかなると思っている方もいますが、レタッチをしすぎると、自然さが無くなる＝修正感が強くなる結果となってしまいます。
レタッチは万能ではありません。
メイクの段階で、目視しただけでも自然にシミ・クスミ・しわを可能な限りカバーをしたうえで、それでもカバーできない場合にレタッチが大きく効いてきます。
自然な仕上がりでご満足いただけると思っていますので、男性も女性もヘア＆メイクアップを頼んでいただくとよいです。
(4) 顔の左右非対称が気になります
この左右非対称は、新卒・既卒など年代を問わず皆が気にしています。不思議ですよね。
多くの人が、左右非対称は受け入れがたい、左右対称になれればベスト、といった気持ちなんでしょうけれども、左右非対称にはひとつ大きな効果があるのをご存じですか？
左右非対称は「表情」を作る、ということです。
例えば、左右非対称の最たるものとしては、「ウインク」している顔があります。ウインクは左と右が大きく違うからこそ、表情豊かに印象深く見えるのです。
「雌雄眼」といいうものがいやだなと思っている人も多いのですが、左右の目の大きさの違いは、「洞察力」「策略家」「頭脳明晰」といった印象を相手に与えます。
左右が違う＝アシンメトリーは、お顔の表情や動きをつけるのに本当は一役買っているのです。
ですので、あまり対称のお顔を意識してしまうと、「無表情」＝「冷たい」＝能面のようなお顔となってしまうでしょう。
いまどきこのような発言は少なくなりましたが、一昔前に「あの女性はお高くとまっている！」といわれてしまう女性は、左右均整美のお顔の整った女性だったりするのです。
形のととのった「美人」さんは、整っているがゆえに近寄りがたい、冷たいイメージを与えてしまうこともあるんです。
新卒篇にも解説がありますので、そちらもご覧ください。
https://recruit-photo.com/2024082422168.html
(5) 新卒っぽく見られたくないんです（若く経験のないように見られたくない）
これは特に女性に多いですね。さすが、40歳を超えたら、どんな方でも新卒に間違われることは少ないとは思いますが、30歳前後の方で、がむしゃらに働いて経歴を積んでこられた方だと、気にしていらっしゃる人がけっこういらっしゃるように感じます。
その際は、視覚的な効果に頼るべきでしょう。
先にも申し上げましたが、新卒女子の服装はほとんど100％といっていいくらい襟付きシャツで撮影をします。ですから、襟なしのシャツを着てみてください。
皆様の撮影のご予約をお待ちしております。
